美粋書房 横山俊一

神道を根にした文化慣習に携わり、文化思想の執筆をしております。

1)21世紀ビジョン


「力に相応する責務の均衡」という秩序を確立させる事を世界ビジョンの中枢に備えられる時代的な段階にきている。これが、長期的大局の観点から映る世界の未来ビジョンであり、人類共通の感性に及ばせることが求められる。人間性や生態系の永続という発想を抱く事が、一時代に留まらぬ人類史における同一理論になり、この価値観を揃え、現況に対面し理論との過不足を測定し、妥当な方法への解答が揃えられる。過去の歴史的な経過に対して、確固とした人間同一の未来ビジョンが導出されて、然るべき方法が見いだされる。万人同一の普遍的な価値について、確かな論理を引き出し、個々人や家族集団や地域という各種主体性に共通する根源的な基準と適用へ及ばせる事が必然となる。根源性の同一性から、然るべき大局観が起こり、特定現象に対して、必然的な答えが導かれる。誰もが納得を得られる人間同一の長期的な利益概念が求められる。これへの挑戦が「日本文化原論 真なる調和への道」における提案と示される。各種空間には、それぞれの自然環境の違いや社会的な歴史の個別性が生まれ、秩序形成の在り方にも異同が出現するものの、普遍的価値なる問いを備えて、誰もが納得感を引き出せるような理論の導出を求める創造性が起こる。純粋理論の確立を勧めながら、現況に対面し、純粋理論の割合を徐々に高めて、解答を見出す事へと及ばせる事が必要となる。これが本来的な教育の役割に相当する。
あまりに画一的な普遍原理の強要に及ばぬ為には、純粋理論に対して現況の認識と評価と妥当性の動静が必要になり、純粋理論の性格を向かうべき方向性と固めて、同一基調や軌道の外れぬ方角観を持って、そちらへ及ばせる速度的な適正を算定し、方程式の定式と強弱の適正を求める事へ回る。人間の根源的に映る価値観を問い、確かな理論が引き出され、万人的納得の高まる基準へと広がり、逆戻りさせぬ漸進的な理想への工程を推進させる教育や哲学、文化の力が求められる。物質的な依存の強まりに対して、精神性の良性を問い、精神と身体のあるべき原理を引き出して、人間の中枢性と及ばせ、個々の現象について、必然的な答えが揃えられるように、各種領域の主導者においては、特に、この長期利益概念への見解が求められる。「力と責務の均衡」「エネルギー循環の均衡」が不変の基準となり、この根源的な価値を不動にして万人の常識と揃え、各種個別性に適用させる事が必要となる。個々人という面から、家族や集団、地域社会、そして自然と人間の在り方にも、連なる。多くの領土を望むのならば、多くの責務が課せられる。多くの経済的な反映を望むのならば、それに相応する世界の牽引車としての確固とした理論と実践に狭まれる。根源的基準への意識が強められ、然るべき全体観と特定現象への答えが引き出される。こうした創造力に重心をもって、専従的にエネルギーを注ぎ込む役割が望まれる。永続思想の担い手として、どこの空間にも必須の人員が備わり、力の保有や活用に比例して、この面が強化される道理が生まれる。内に対しては横柄で、外に対しては従属的な振る舞いをするようなダブルスタンダードに及ばぬ内外性の一致へ及ばせる態度が求められる。物質依存型の精神性への問題視が強まり、適切な世論を主導し根源理論と適用の割合を増進させることが必要となる。個人の時は普通なのに、集団の一員になる歪である」等と言う振る舞いは、もはや通用せず、どこにあっても根源理論を中枢にもって自然律の如き態度が現れ、一貫する平等の理念と反応が進み、正常な精神性の実態を見る。とりわけ力が大きくなるほどに、この面をクローズアップさせ、力に相応しい精神性を求める常識が高まり、永続への軌道を下落させぬ態度が要る。これを体や感性に内蔵させる確かな規則性が描き出される。いつまでもみっともない人間性について、嫌悪感が起こらぬようであると、根源的な不快が留まらない。